前回はバイタペを簡単にご紹介しましたので、ボラボラ島に
ついても少しだけ触れておきます。
ボラボラ島の人口は約1万人と言われています。
のどかな風景が広がる島には1周32キロの周回道路があり、
ポイントになるのはバイタペとマティラでしょうか。
港があることでバイタペの周辺が栄えていて、1年に1度の
ヘイバ祭りのダンスコンテストも開催されます。
マティラビーチの周辺もスーパーやレストランがあり、地元
の人だけでなく観光客の姿も見られます。
無数に存在するタヒチの離島の中では都会ですから、変化に
富んだご滞在をお楽しみ頂けるのもボラボラ島です。
あっ、いたいた。 あれがジムニー君の車だな。
「まんぼ~さん、似た車が多いのに良く分かったね」
風景の変化が乏しいボラボラ島では、待ち合わせ場所なんて
適当なものです。
似た車が走ったり止まったりしてますから、相手を見つける
ことが出来ずに彷徨うこともあるでしょう。
それでも、私は誰かと間違えることなくジムニー君を簡単に
見つけることが出来るのです。
フッフッフッ。 まんぼ~ステッカーはバレてないようだ。
夕方にカヤックに乗って釣りをするまでは、特にやることは
決まってません。
ずっと車に乗ってても仕方がないので、軽く釣りでもするか
という話になりました。
歩くと時間がかかる場所でも、車ならあっという間です。
釣りのポイントに到着したので、日本から持ってきた釣り具
をトランクから出して、さっそくやりましょう。
先程のマンタの件では情けないところを見られてしまった。
釣りではカッコいいところを見せて、まんぼ~の名誉を挽回
したい気持ちがあります。
普通に釣っても挽回が弱い気がするな。
先生のような感じで、自分の釣りのテクニックを披露したら、
まんぼ~さんは凄い人だと思われるのでは。
「ジムニー君、ルアーの動かし方の見本を見せるけど、針が
車に当たると危ないから、少し下げた方がいいよ」
安全のために車を動かしてもらって準備は完了です。
狙い通りに魚が釣れたのは良かったのですが、釣れたと同時
に針が魚から外れてしまい、自分の足に刺ささりました。
うぅぅぅ、これ以上はカッコ悪いところを見せられないけど、
刺さってない感じを出して乗り切るのは難しい。
痛てててっ! ジムニー君、針を取って!
「まんぼ~さん、大丈夫? 血が出てるみたいだけど」
「うん、だから危ないと言ったでしょ」
釣りで挽回が出来なかったので、ランチで鉄板焼きをご馳走
するためにレストランにやってきました。
ところが、お店側の事情で鉄板焼きを出す時と出さない時が
あるそうで、ジムニー君が店員さんに交渉してます。
「まんぼ~さんは朝から何も食べてないし、あの鉄板焼きを
出して下さいよ」
「ねぇ、まんぼ~さん。 朝から何も食べてないよね?」
本当は食べてきたけど、ここで自分が否定するとジムニー君
が噓つきになってしまうので、食べてないことにしよう。
「うん、僕は朝から何も食べてない」
いいぞ、ジムニー君。 お店から追い出されない程度に交渉を
頑張ってくれ。
首を縦にふらない店員さんにジムニー君が追撃を浴びせます。
「まんぼ~さんは鉄板焼きを食べるためにボラボラ島に移住
することまで考えてますから、なんとか出して下さいよ」
「ねぇ、まんぼ~さん。 移住することも考えてるよね?」
そんなヤツは世界中に1人もいないだろうけど、そんなヤツ
になっておく。 ジムニー君を嘘つきにできない。
「うん、僕は鉄板焼きのためにボラボラ島に移住します」
どうしても食べたいという気持ちが店員さんに届いたようで、
お目当ての鉄板焼きが出てきました。
鉄板焼きが2皿になってしまったのは、気持ちが届きすぎた
影響かも知れませんが、細かいことはいいじゃないか。
ゆったりと流れる時間の中で、綺麗な海を見ながら、タヒチ
やボラボラ島の色々な話を聞かせてもらいました。

美味しかったし、楽しかったな。 そろそろ出発するようだ。
あとは自分がスマートに支払いをすれば挽回は完了です。
お金を払うために自分が先に立ち上がり、レジでレシートの
内容を確認したところ…。
えーーっ! 想像してた金額よりもはるかに高い!
2人で8350フランもするとは思ってないし、予想の2倍
くらいになってるぞ。 これは店員さんに言わないと。
あーーっ! ジムニー君がこちらに歩いてきたけど、会計で
バタバタしてるところは見られたくない。
グダグダになるのではなく、スマートにやらないと。
店員さんが計算間違いをしてることを伝えて、ジムニー君は
先に車に乗ってもらうことにします。
計算間違いだと伝えると、店員さんは誰かを探してウロウロ
したり、お店の奥に行ったりしてます。
店主のような人を見つけて、困ったような表情で相談をして、
しばらくするとメニューを持って登場しました。
「ムッシュ、コレが2つとコレとコレなので、計算に間違い
はないと思うのですが…」
なにー! 自分が計算を間違えていたのか!
ここは素直に謝って、気まずい空気の中で支払いを済ませて、
その場から逃げるように車に乗り込みました。
「まんぼ~さん、やけに長かったけど大丈夫だったの?」
「計算間違いの対応に納得できないなら、僕から店員さんに
言ってあげようか?」
「いや、えーとね…。 店員さんが謝ってくれたから大丈夫」













































































































































